ハメドゥスト    テヘラン通信   第8号 









 サラーム。ハレショマチェトレ。この夏は生まれて初めての暑さをイランで経験しました。風が吹いても熱風が来ると言っても、おそらく想像できないでしょうね。学校の校庭の気温はいつ計っても46℃以上の気温でした。 
   
◆世界最大の湖、カスピ海で宿泊学習!
 7月9から11日までテヘラン日本人学校の1学期最大行事であるカスピ宿泊学習が行われました。世界最大の湖カスピ海で、宿泊学習ができるのは世界中の日本人学校の中でも、テヘラン日本人学校だけだそうです。
 カスピ海はイランとロシア、アゼルバイジャン、トルクメニスタン、カザフスタンに面しています。一周は約6300Km、面積は371000Kuで日本がすっぽり入ってしまうくらいの大きさです。カスピ「海」と呼ばれるのは、おそらく湖の水が塩っぱいからでしょう。約1、5%の塩分がふくまれています。なめてみると本当に塩っぱかったです。でも、海水ほど塩っぱくなかったです。ここでは、世界3大珍味と呼ばれるキャビアがチョウザメから取れます。
 宿泊学習はカスピ海周辺のラムサールという場所で行われました。ラムサールは水鳥の生息地として湿地に関する条約が結ばれた「ラムサール条約」で世界的にも有名なところです。条約締結で使用されたラムサールホテルでも記念に食事をしました。イラン文部省の協力で付属のキャンプ場を使用して、飯ごう炊さんなどの活動をしました。キャンプファイアーをキャンプ場のカスピ海にあるプライベートビーチで行い子供達と楽しい時を過ごせました。 

テヘランとカスピ海側を挟む山脈の北側と南側とでは全く正反対の気候になっています。テヘランから山頂までは乾燥し岩山ばかりですが、山頂を過ぎると途端に草が多くなり、ふもとは全く日本と同じように湿気が多く草木でいっぱいでした。水田があり日本と同じ種類の米を作っているとのことでした。少し運動すると汗が噴き出し、低地のせいか長い時間運動しても疲れなかったことが印象的でした。

<最新カスピ情報>
 日本の新聞でも伝えられていますが、最近カスピの水位が上がり周辺の家屋が浸水しています。しかしロシア側では同じ事が起こっていないので、地盤沈下が起こっているのかもしれません。地震が心配です