ハメドゥスト テヘラン通信 第6号
サラーム。ハレショチェトレ。テヘランに来て、およそ2ヶ月が過ぎました。生活の方はそれほど苦労もなく
(?)できています。しかし、室内でも28度の気温になり、クーラーなしの生活は考えられません。でも、先生は毎日それ以上の暑さの中で、昼休み、業間休み放課後は小学生達とサッカーをして楽しんでいます。小学生達はだいぶんうまくなってきています。
今回は、食生活と住居について簡単に話をしていこうと思っています。
◆キャバブを知っているか
イラン特有の料理として、キャバブというものがあります。「キャバブ」とは、本来「焼く」という意味で、何でも焼けばキャバブと呼ばれます。しかし、たいてい肉を焼いた物を指す
場合が多いです。その肉は、羊、牛、鳥の肉です。先生の行き付けのキャバブ屋には以下のようなメニューがあります。
・マクスース(「スペシャル」という意味で羊の肉)
・グビデ(肉のミンチで作られた物、一般的なキャバブ)
・ジェレシキ(鶏肉のもの)
普通、これらには焼きトマトが付き、バターののった(パサパサの)ご飯やドゥーグと呼ばれる水でうすめたヨーグルト(飲むヨーグルト)などと一緒に食べます。おいしいですが、何回も続けて食べることはできません。たいへん油っこいためです。
もう一つ「ポロ」という食べ物があるのですが、これは日本でいう「ごはん」のことです。ポロにはいろいろな種類があるので、早く食べてみたいと思っています。
また、イランの人たちは、頻繁にチャイと呼ばれるお茶を飲みます。紅茶のようなもので、日本と同じように砂糖を入れたり、そのまま飲んだりします。こちらの人は、甘い物がとても好きなので、チャイに角砂砂糖をつけて、それを食べることが多いです。
◆重さで買う
果物や野菜は、やおやなどで買いますが、日本と違い、そのものの個数ではなく、重さで買うことなっています。形も揃っていないので、当然といえば当然かもしれません。
しかし、ケーキも重さで買うので、驚いています。1キロ以上で買うのが経済的だそうです。先にも言いましたが、こちらの人は甘い物が好きなので、ケーキ屋さんは繁盛しています。
(写真は愛娘の誕生日に作ってもらったケーキです。ちなみに3kgで頼んで作ってもらいました。
◆レンガ作りの家と汚水処理のないトイレ
こちらの住居はほとんど全てレンガ作りです。工事現場などを見ていると細い鉄筋を入れて、レンガを積んで作っていっています。学校も同じ作りですから、子供がジャンプするとすごく揺れて、怖くなることもあります。
もし、イランで地震が起これば、大きな被害になることは間違いないでしょう。イランに来て、一番驚いたことはトイレのことでした。水洗便所なのですが、汚水処理がされていないのです。どういう仕組みか聞いてみると、汚物は土にしみ込ませるそうです。(だから使用した紙はトイレに流してはいけないといろいろな人から言われました)本当かどうかを確かめようと、近くの工事現場で見ているのですが、どうもそれは本当のように思えてきました。このことに関しては、もう少し、調査をするつもりですが、紙類をトイレに流してはいけないのは、イランのトイレ使用の常識になっています。それでは、ホダフェス。
後日談(Mさんより) トイレのことですがイランでは庭のタイルの下におおきな部屋(イランの客間とか居間くらいの広さの空間)があります。そこに排水がながれるようになっています。そして水は蒸発して、汚物だけが乾燥してのこります。その汚物は20年に一回くらい業者がきてとりのぞく作業をするそうであります。 |