ハメドゥスト テヘラン通信 第52号
サラーム。ハレショマチェトレ?
テヘランは、日中、厳しい暑さが続いています。
日本では現在、梅雨の時季で湿気が高いと思います
が、こちらは乾燥しているので、そんなに気持ちが悪くない暑さとなっています。
▼先日、6月の連休を利用して、ハマダン、ケルマンシャーというところへ行って来ました。ハマダンは、紀元前8世紀にできた統一国家メディナの首都、紀元前6世紀から4世紀まで続いたアケメネス朝ペルシャの夏の首都として栄えた町です。(25号参照)先生にとってハマダンは2度目だったのですが、今回は中学部の生徒の家族と一緒に行き、ガイド役となりました。くさび形文字で書かれた碑文(ガンジ・ナメ)やハマダンの緑の多さ、有名なハマダン焼き、ハマダンから1時間ほど離れた鍾乳洞(長さ11qでボートに乗って見学する)に感動していました。ハマダンからケルマンシャーに行く途中のビストゥーン、ケルマンシャーのタゲボスタンの遺跡を見学をすることが先生にとっての目的だったのですが、それらは風化が激しくガイドブックの写真や旅行広告とはかなり違っておりがっかりしました。
1泊2日の旅行で走行距離延べ1200q、約20時間の陸路での移動はたいへん疲れましたが、イラン旅行の醍醐味を満喫してきました。
▼1998年に行われるサッカーのワールドカップの予選でイランが属するリーグで昨日、イランは堂々の1位で二次予選へ進みました。昨年のアジアNo1ストライカー、アリ・ダエイ、アジアカップのMVPホダッド・アジジをはじめアリレザ・マンスリ、カリム・バゲリなど
今回のイランチームにはスター選手が揃っています。弱点はあるチームですが、二次予選で活躍するのは間違いないはずです。日本、イランとも本戦に進んでもらいたいものです。
◆ カスピ海について 明日からカスピ海臨海学習へ行きます。皆さんにカスピ海のことを少し紹介しておきたいと思います。 カスピ海は約37万1000Kuの大きさで、約38万Kuの面積の日本と同じぐらいの世界一大きな湖です 塩水の湖ですが、そこにはチョウザメやサケ、スズキ、 マス、コイなど海水魚と淡水魚の両方の魚が生息しています。カスピ海周辺は昔、海の底にあったのですが、隆起し内陸の海となりました。 ロシア、カザフスタンからウラル川、ボルダ川の大きな川がカスピ海に流れ込んでいますが、イランからはアルボルーズ山脈の雪解け水を流す小川しか流れ込んでいません。カスピ海の最深部は南部で980m、北部では20mほどです。近年、イラン側の水面が上がり周辺の森が木が枯れたり、家が沈んだりしていますが、これは水が増えたことと地盤沈下が原因だと考えられています。 次回は、カスピ臨海学習についてお知らせします。 |