ハメドゥスト テヘラン通信 第46号
サラーム。ハレショマフーベ。
テヘラン日本人学校の新学期も始まりました。今年は、全校生徒30名でスタートです。先生は、今年もまた、中学1年生の担任で、英語、3、4年生を除く体育、小学校3年生の理科を教えることになりました。最後の年となる今年、悔いの残らないようしっかり頑張りたいと思います。
さて、新学期が始まりましたが、春休みのイラン国内旅行、キッシュ島の旅の話をします。
◆リゾートアイランド・キッシュ島
キッシュ島は、イラン本土南岸、17kmの所にある縦幅15km、横幅8kmのだ円形の島です。その島はイランで初めて、無関税地域(外国製品などに税金がつかない地域)となったことで知られており、また、イランで最もリゾート施設が整っていることで有名です。常夏の島なのですが、先生達家族が行った日の1日は大雨が降り、風が強く、半袖では寒いくらいでした。しかし、太陽が出ている時は、噂通りの天候でした。
イランで最も施設が整っているリゾート地だと言いましたが、それでもまだ開発中で、島の南西部が整備されているだけで、工事中のホテルやビル、家などが多く見られました。ただ、ユニークな(個性的な)形の建築物が多いのには驚かされました。
今回初めて、ツアーに入って旅行をして見たのですが、それは、2日のうちの1日半は、島にあるショッピングモールの買い物ツアーでした。旅行代理店に、日程を聞かずに予約をしたので、内容を調べていなかった先生も悪かったのですが、英語の話せないガイドと、大部分の時間を買い物に費やすツアーには少しうんざりしました
また、イランの人達の習慣である9ー10時頃の夕食や時間を守らないことには付き合えず、しばしばツアーから抜けたこともありました。でも、ガイドやバスの運転手さんはたいへん親切にしてくれ満足しました。たった1組の外国人の先生達に、とても気を使ってくれたからです。
その島の周りの海は、エメラルドグリーンの澄んだ海で、魚が泳いでいるのがよく見えました。堤防で魚釣りをしている人達を何人か見かけたのですが、ナンを餌とし、水中に見えている魚を針でひっかける釣り方をしていました。たこ糸に針をつけ、浮きに木の枝、おもりが石の釣り具でも、たくさんの魚を釣っているのには感心させられました。海岸沿いには海水浴場(もちろん、男女別)、ボート乗り場、水上スキー、スキュバー・ダイビングなどができ、内陸では、テニス、乗馬、サイクリングが楽しめます。水族館付きのゲームセンターがあったのですが、日本製で日本語で動いている機械があり懐かしく思いました。
ほとんどのイランの人達は、ツアーからも分かるように買い物をしに島に訪れているようでした。特に、テレビなどの電化製品や食器セットなど購入している人が多かったです。本土に持って帰った時に、1人1枚で百万リアル(約3万円)相当が無税になるグリンカードと呼ばれるカードを購入し、家族だけでなく親戚一同で訪れ、買えるだけの物を買っていたように見えました。空港では、それらの荷物のためにチェックインがなかなかできず、1時間以上も出発が遅れました。しかし、それはましな方で2、3時間の遅れは頻繁にあるそうです。
キッシュ島の周りの海は、今まで見た海の中で一番美しかったです。今度は、魚釣りをしに行こうと思っています。