ハメドゥスト テヘラン通信 第27号
サラーム。ハレショマフーベ。
イランの学校は6月上旬に早くも3ヶ月の長い夏休みに入りました。連日30度を越す暑さに日本人学校でも全館冷房となっています。また、6月中旬から学校水泳が始まり、個人のプールを利用させてもらい水泳学習を行っています。日本のように大きなプールはありませんが、皆一生懸命練習しています。この水泳学習が終わると、テヘラン日本人学校の児童・生徒は皆泳げるようになります。
毎年、保護者の皆さんからも喜んでもらっています。
さて先日、学校の現地スタッフの1人に夕食を招待されたのですが、そのこと を紹介しょうと思います。
◆ もてなし好きなイラン人
日本人学校にはガンバリーさんというドライバーさんがいるのですが、その人の家に夕食を招待されました。
家に着くと、彼の娘さん、孫さんたちが歓迎してくれました。普通、家の中ではヘジャブ(身を隠すこと)をしなくてよいのですが、先生達がくるので外出時と同じようにチャドルを身に覆っていました。
部屋に案内され、まず果物をごちそうしてくれました。スイカ、チェリー、アプリコット(すもも)などが山盛りにされていました。おもしろいことに、そこにはキュウリも盛られていました。これは、イランの人達は、キュウリをフルーツとして楽しむためです。暑い日だったのでたくさん果物を食べたのですが、なくなると彼らは、次から次へと皿に盛ってくれ、果物だけでお腹一杯になってしまいました。「もういい」と断っても、「遠慮しないで」と何度も盛ってくれました。
その後、違う部屋へ連れって行ってくれ夕食となりました。床の上に敷物を敷き、その上に、野菜スープ、チキン料理サラダ、キャバブ、なすのシチュー、ククと呼ばれるイランの野菜入り卵焼きポロ(ご飯)などイランの典型的な料理が並べられていました。それらは、とてもおいしくついついたくさん食べてしまうほどでした。やはり、ここでも次から次へと料理を勧めてくれ、きっぱりと断ることもできずお腹がパンクするくらいになりました。この習慣はイラン人特有のもてなし方と言えるようです。ここで長い間住んでいる在留邦人の方からも同じような話を聞きました。
その後、やはりチャイと果物をごちそうになりました。豪華で、心のこもった夕食に招待され楽しい一時を過ごせました。
今回が1学期最後の通信となると思います。有意義な夏休みを過ごして下さいね。
![]() 美しいダマバンド山に感激! イランには西アジア一高いダマバンド山があります。高さは5671mです。テヘランからも早朝や夕方に時々、その美しい頂を見ることができます。(夕方は、ほとんど排ガスのスモッグのために見えませんが・・) そのダマバンド山のふもとへ先日行き、間近で全景を見てきました。実は昨年も見に行ったのですが、残念ながら雲がかかっていて見ることができなかったので、ようやく今年念願が叶ったことになります。雲の帽子をかぶったような有名な姿も見ることができ、たいへん満足しました。この山は富士山に似た形の美しい山で、そのふもとには温泉 ![]() うわさには聞いていたのですが、温泉宿に行ってみると、硫黄のにおいが漂い日本を思い出しました。せっかくなので温泉にも浸かってきました。日本のように大浴場ではなく、個室でしたがのんびりできました。 ダマバンド山のふもとでもう1つ名物なものがけしの花です。毎年、6月の末になると真っ赤なけしの花があたり一面に咲くそうなのですが、これも昨年は少ししか見れませんでした。しかし、今年はそのきれいな花を存分に見ることができました。一面に咲いた真っ赤なけしの花と緑の草原との美しい色合いは言葉に表せません。ちなみにけしの花はアヘンが取れることで知られています。それを生成する事はイランでも違法で、たいへん厳く取り締まっています。もちろん、日本へのお土産にはできません。 |