ハメドゥスト テヘラン通信 第11号
◆イスラム教 2
(3)コーランの基本五行
@信仰(シャハーダ)
これは「神はアッラー唯一にして、ムハンマドは神の使徒である」ということを信じること。
A祈り(礼拝;サラート)
礼拝は、1日5回(日の出前、正午、約3時頃、日没時、寝る前)決まった時間にメッカの方を向いて行われる。モスクはイスラムの聖堂(集会場)で、礼拝の場所。
B断食(サウム)
イスラム暦(太陰暦)第9月のラマダーン月には病人、旅人、子供以外は日の出から日没まで一切の飲食を断つことを命ぜられている。(ちなみに今年度は1996年1月にあたる)
Cメッカ巡礼(ハッジ)
「そこに旅する余裕のあり限り、人々にとって神への義務である」と書かれている。
D喜捨(ザカート)
これは「富める者が貧しき者に恵む」ザカートと税金として徴収され社会福祉に当てられるサダカがある。町で手を出してくる人達にお金をあげる姿を見ますが、それは自由喜捨のザカートのようです。
(4)予言者ムハンマド
予言者とは時や場所を問わずに行われる神の啓示を実行し、神のそのような言葉を宣教し、文字通り「道具」となってそれを歴史の中に根付かせるという使命を負っている。その役目をイスラム教で負ったのがムハンマド(マホメット、ムハンムド)である。
ムハンマドが予言者として召命されるまでのことはあまり知られていないが、570年頃生まれたようである。幼くして父母と死別し、他家での生活も楽ではなく、そのことが彼を内向的で慎重な人間にした。聡明だった彼は25才で富裕な40才前後の未亡人(ハディージャ)と結婚した。その
ころから洞窟に入り祈祷や瞑想にふけるようになる。そんな生活が15年ほど続いたある日に天使ガブリエルが現れ、初めての神の啓示を受け、以後、神の啓示を宣教し始める。初めはメッカの人々の嘲笑と反感を買うだけであったが、それが迫害へと変わっていった。そして622年新たな再出発の道を見いだすためにメッカからメディナへ移った。(これがヘジュラでイスラム暦の起点となっている)予言者として成功したムハンマドは632年にこの世を去った。彼の死はその後の後継者選びの問題を残すこととなった。
トマンは×10!? イランの通貨単位はリアルです(日本は円)。しかし、買い物をする時など、ほとんどのイランの人達は「リアル」を言いません。例えば、5000リアルの品物の値段を言うとき、彼らは500トマンと言いますトマンとはその数に10をかけることを意味するそうで、イランに来た当初はたいへん戸惑いました。最近聞いた話によるとトマンを使わずにリアルで値段の交渉をすると、ボラれて(お金を多く取られて)当然だそうです。今では先生もトマンを使って買い物をしています。 数字を言うときはトマンを使うようです。ちなみにイランの数字は以下のように書き、ナンバープレート、時間、スポーツ選手の背番号などは全てこれらの数字が使われています。 ![]() ![]() ![]() |