ハメドゥスト    テヘラン通信   第1,2号 
 
 
 
 

1、イランの位置               
  位置は、地図を見てもらえれば分かると思いますが、中東にある国で、世界で16番目に大きな国です。(日本の約4、5倍の面積)北には、トルクメニスタン、アゼルバイジャン、アルメニア(旧ソ連)、東にはアフガニスタン、パキスタン、西には、トルコ、イラクとの国境があります。 
 
2、地形                  
 イランの国土の約90%がイラン高原上にあり その3分の2は山岳地帯か砂漠です。
国土の半分は、北、南、西、東中央の山脈に覆われています。北には西アジアで一番高いダマバンド山(5671m)を含むエルブルーズ山脈が、また、西には、ザグロス山脈があります。その他にも、3000m級以上の山脈があります。 内陸部には、北に、カビィール砂漠、南にルート砂漠があり北には世界最大の湖、カスピ海、南には、ペルシャ湾、オマーン湾があります。              
 
3、気候               
 イランは、その地形から分かるように様々な気候を持っています。でも、日本と同じ内陸性の気候です。ただ、日本よりかなり乾燥しています。              
 気温は、季節や場所によってちがいます。冬のカスピ海沿岸は最低気温が零下25度であるのに対して、夏のペルシャ湾岸の最高気温は50度を越えることがあるそうです。首都テヘランの平均気温は16、17度です。  
 国全体の平均降水量は35oで、6、7、8、9月はほとんど雨は降らないようですが、テヘランは、年間240oほど降ります。   
 「乾燥」していることを感じるのは、洗濯の時。部屋の中でも、午前中で洗濯物は乾いてしまう。また、木箱を洗って外に置いておくと、10分もしないうちにからからに乾いてしまいました。皮膚や鼻もよく乾燥するので、少し、困っています。 
 
4、人口、民族            
 人口は、1992年調査で約5800万人。(約日本の2分の1)そのうち、45、6%がペルシャ系、16、8%がトルコ系、9、1%がクルド2、2%がアラブ系民族でその他が他民族である。最近では、アフガニスタンなどから仕事を求め、イランに来る人が多いようで、人口が急激に増えているらしい。近所の工事現場などで、よくアフガン(アフガニスタン人)を見ます。     
 
 5、宗教と言語
 最新の調査では、人口の98、8%がモスリム、つまりイスラム教徒である。そして、その中の91%がシーア派である。(シーア派という言い方は、日本でいうと、仏教の中の宗派と同じようなものと考えればいいと思います。)
 公用語は、ペルシャ語(ファルシーともいう。)である。この言葉は、世界中でイランだけで使われている。
 
  6、政府
 イランの正式名称は、Islamic Republic of Iran(イラン回教共和国)という。1979年2月の革命後の、4月1日成立とされている。革命の指導者は、ホメイニ師(1989年死去)で、最高指導者となった。その後、ハメネイ師に引き継がれた。1995年現在、政治はラフサンジャニ大統領を長として行われている。(2000年現在、ハタミ大統領)議会は270人の定員で、選挙は4年に1度行われている。
(イランは、全て回教、つまり、イスラム教を中心に全てが行われているので、先生自身分からないことがたくさんあります)
 
   
         世界一のロープウェイテレキャビンに乗ったゾ

 先日、トウチャルという標高3750mの山に行って来ました。 そこへは、テヘラン市内から車で20分くらい乗り、ロープウェイに乗って行ていくことができます。そのロープウェイはテレキャビンと言い、全長7、5qの世界一長いものだそうです。30分くらいで頂上近くまで行きましたが、山のふもとと頂上付近の気温の差がはげしく、頂上付近はたいへん寒かったです。日差しもきつく顔が焼けました。
 質問:富士山とタウチェルではどちらがどれくらい高いでしょう。

 
次回からは、イランでの生活について話を進めようと思います。