ハメドゥスト    テヘラン通信   第61号 






 サラーム。ハレショマフーベ。
朝、玄関のドアを開けると寒く感じる日が増えてきました。長袖の服が必要となる季節がテヘランにもやってきました。また、イラン北部では積雪を記録する所もあり、厳しい冬の足音が聞こえてきます。皆さん、お元気ですか。
 10月は運動会、ソフトボール大会、バザーが休みの日に行われ、忙しい月となっています。今日はPTA行事でイランの人達との親善ソフトボールを行い、親睦をはかってきました。  
 先週、日本人会主催のソフトボール大会が終わりました。イラン理解とはほど遠い内容ですが、この通信は我慢して読んで下さい。娯楽が少ない国ですので・・・

 
熱闘!9回サヨナラ、大逆転優勝!!

 テヘランに在住する日本人のために毎年、テニス大会、ソフトボール大会、ゴルフ大会などのスポーツ大会が日本人会運動部によって行われています。中でもソフトボール大会は大人数で出場できるということもあり、たいへん盛り上がる秋の行事となっています。今年は7チーム、約90名応援を入れると200名ほどの参加があったそうです。
 その大会で日本人学校と報道関係者で構成されている先生達のチームが優勝しました。前回の通信で大使館チームに勝ったことを書きましたが、大会2日目について、少し詳しくお知らせしたいと思います。 当日は準決勝に臨むことになっていたのですが、報道関係の方々が出張でイラン国外に出ていて、人数が揃うかどうか心配するほどでした。過去2年間同じ理由でベストメンバーで出来なかった事があったのですが、今年もやはりそうなってしまいました。しかし、メンバーの数は揃い大会には何とか参加できました。ちなみに10人1チームで9人いなければ、試合はできないという特別ルールがあるのです。準決勝の相手は三井、三菱千代田化工建設で構成されるチームでイランの南、バンダレアバッスで石油のプラント建設に関わっている若手選手がやってくるということで、厳しい試合展開が予想されていたのですが、先生達のチームの打線が爆発し27対3の大差で圧勝しました。 
その後決勝戦が行われたのですが、相手はトーメン、過去3年間練習試合、公式戦とも負けたことがない相手でした。しかし、1回の表に6点を取られ、その後も先生達のチームが調子に乗ることができず、7回の裏が始まるまでに9点差をあけられてしまいました。試合後にチームの選手から聞いた話では、この時点で負けたと思ったという人が大部分でした。でも、7回、8回でこの点差を逆転し、9回に追いつかれたのですが、9回の裏に再逆転をし、劇的な優勝をすることができました。相手チームも味方チームもよく頑張り、素晴らしい試合だったと思っています。試合後、表彰式があったのですが、テヘラン日本人会会長さんから「ここ数年にない白熱した、たいへん良い試合だった。」という感想ももらいました。
 また、先生は投手でホームラン3本という成績を評価してもらい最優秀選手賞をいただきました。在イラン日本国特命全権大使から優勝カップを最優秀選手賞の賞状と記念品を日本人会会長からいただき、今までの人生でなかったすばらしい経験をさせてもらいました。3年間で2度優勝し、個人賞までいただき、幸福者だなぁと思っています。もちろん、毎日ピッチングや素振りの練習は欠かしませんでしたよ。 No pains, no gains.

イラントーメン 18
ハメドゥスト(先生チーム) 1× 19